高橋さんのご紹介(商品提供者)

高橋さんの夢と南三陸町サポーターズ

今回、東北AIDは宮城県南三陸町 株式会社やまと物産 代表取締役 高橋 司さんと提携して「南三陸サポーターズ」を立ち上げました。その経緯は、次の通りです。

高橋さんは震災前に,宮城県南三陸町歌津地区の観光産業の拠点である「魚竜館」(※参考参照)を指定管理者制度により町に代わってその運営を行っておられました。やまと物産は,「魚竜館」で地元の漁協などと連携してウニ丼などの食事や海産物の販売などを行う会社です。

私達は震災直後から2年にわたり主に宮城県石巻市・南三陸町の被災者に直接、日常の生活に必要な衣類、食糧品、電化製品等を届けてきました。その中で,南三陸町の平成の森仮設住宅に住んでおられるこの高橋さんと知り合いました。

高橋さんには,夢があります。それは今一度,夫妻で南三陸町歌津地区経済復興の拠点として「魚竜館・やまと物産」と「販売・加工施設」を再建することです。そこにあるのは,資源の循環と再生を考えてこなかったこれまでの漁業を顧み,「みのたけ」にあった海の資源との共生を図っていこうという想いと,小さい漁場でも生活の基盤をそこに置いている地元の方々を雇用して地元漁業関連産品の販売を促進することへの想いです。これが歌津地区の震災復興の足がかりにつながると考え,復興支援補助金も申請していますが、大規模な会社支援に補助金がまわり中小零細には未だに補助金が支給されないのが現状です。

石巻市の海岸付近はまだまだ復興に程遠いですが、中心街は店舗が数々出店し徐々に町に活気がでてきているように感じられます。しかし南三陸町では平野部の経済拠点はすべて津波で破壊され、多くの人達が仮設住宅から自立する形すら見えない状況にあります。 特に私達が支援活動をしている歌津地区は主な産業が漁業に頼っており、しかも志津川地区に比べ漁港・加工場等の規模が小さく,小規模な漁業基盤で地域再建を図っています。

われわれは,現地の方々が自ら立ち上がろうとされる、姿に心打たれました。そこで、これまでの物資を届けるという支援から、その夢と希望を形にしていく福幸(復興)のお手伝いを少しでもしたいと、この度「南三陸サポーターズ」制度を立ち上げることにしました。この中では,サポーターが現地を訪れるバスツアーも企画します。そこは人と人が交わる場になります。こうしてお金と品物が動き,人と人が交わる支援を通して、この町の人達と皆さんの笑顔が重なることを願っています。  ぜひ南三陸サポーターとなってくださるようお願いします。

高橋さん名称   魚竜館
経営者  株式会社 やまと物産
代表 高橋 司

現在、平成の森の仮設住宅に入居しております。
震災前は魚竜館直売所を営んでおり食事や地場産品の販売、お土産品などを扱っておりました。
うに丼フェアーや海の幸まつりなど皆さんには大変お世話になりました。
またスタッフ一同、皆無事でおります。

多くの励ましのお手紙やお電話に大変感謝いたしております。
一刻も早い復興をめざして頑張って参りたいと思いますのでよろしくお願い致します。